台湾と琉球は分かつことのできない密接な関係にあります。地理的に、台湾諸島と琉球諸島は隣り合わせであり、琉球諸島最南端に位置する波照間島の緯度は台湾よりも低く、最西端にある与那国島と台湾・花蓮は僅か100キロ余りしか離れていません。晴天の日には、与那国島から台湾が遠望でき、台湾で放送されているラジオ番組を聴くこともできます。
台湾と琉球の帰属は異なりますが、両地は近い運命を歩んできました。今日では、台湾・琉球両地のアイデンティティーも一定の発展を見せ、内部では自主・自決を求める声も聞かれます。台湾はこうした声に耳を傾け、反省し、学ぶべきでしょう。今日における台湾と琉球の経済・文化等の交流は密接ですが、依然として協力の余地があり、また、言うまでもなく、台湾・琉球関係は日台関係の重要な一部であり、日台関係はまた台湾の外交関係における重要な一部です。
台湾琉球協会について
2007年に琉球に関心を持つ有志が立ち上げた台湾琉球協会は、相互認識や交流が強化されることを期待しています。発足以来、「「後山―先島諸島経済貿易フォーラム(主催)」、「台湾琉球フォーラム(共催)」等の国際シンポジウムを実施したほか、「桃園県獣医師会・琉球県獣医師会」の姉妹会提携、「金門大学・琉球大学」の姉妹校提携に協力し、加えて、「台北弁護士会・琉球弁護士会」、「台中市医師公会・琉球県医師会」といった様々な国際活動にも参加し、また「JALゆいまーるバリアフリーマリンフェスティバル世界大会in石垣」への協力等を行ってきました。当会では、琉球に関心を持つ皆様の加入をお待ちしています!